こんばんは、tori1031です。
今日は10年くらい昔に読んだ本について記憶を頼りに書きます。
- 作者: パトリシアマクラクラン,中村悦子,Patricia MacLachlan,金原瑞人
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
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海の魔法使い
パトリシア・マクラクラン
訳は金原瑞人さん、絵は中村悦子さんです。
さてこの本、再読していないので間違いがあるかもしれません
ならなんで書くの?って話ですが
本の入手が困難だった
それでも知ってほしい本だった
どこまで覚えているか確認
これ以上忘れないように
自己満足ですがお付き合いいただければ幸いです。
この本を読んだのは小学生高学年のときで、学校の図書室で借りました。当時学級図書で「シェーラひめのぼうけん」シリーズを読んでて魔法ものが好きだったのでタイトルに惹かれた覚えがあります。
海の魔法使いはアザラシのような丸っこい人魚の姿(といっても手はひれだったような)をしており、家族で生活しています。彼らは地上に出るときに魔法を使います。人間や犬など、好きな姿に変身する魔法です。
(‥)
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…もっと愛らしいフォルムなんですけど私には無理でした。
この話は父母兄姉の4人家族に新しい家族の一員が増えたところから始まります。可愛い赤ちゃんです。
海の魔法使いは名前を自分でつけます。なので赤ちゃんにも名前がありませんでした。
赤ちゃんには少し変わったところがありました。それはどんな名前も好きなところです。 家族が地上で聞いてきた名前をいくつも何度も列挙するのですが、そのどれも同じように好きだから自分の名前を決められずにいました。
いつまで経っても名前を決めない赤ちゃん(園児くらいには成長していたような)に、痺れをきらしたお母さんは赤ちゃんに地上に行くことを許可します。手放しで喜ぶ赤ちゃんですが、地上で一番最初に聞いた名前を自分の名前にするよう言います。
赤ちゃんは今の色んな名前で呼ばれる状況が好きだったので、名前が一つに決まってしまうのを残念に思います。しかし地上に行き、可愛い人間の女の子に変身します。太陽の眩しさに何度も瞬きしていると、目の前に貝殻のブレスレットをつけた少女がいました。
何も言わずブレスレットをつけているほうの手を赤ちゃんの方に伸ばし、「ほら聞いてみて」と言うように手を軽く振り音を鳴らします。
綺麗な音を聞いた後、赤ちゃんは思い切って彼女に名前を尋ねます。
やわらかい色やタッチの絵と優しい話に、読んでよかったと思ったのを覚えています。最後の絵が特に好きです。
こうして書いてみて、やっぱり忘れていることがあるなと気付けました。
例えば兄姉の名前。お兄ちゃんは犬の名前か犬種から、お姉ちゃんは植物の名前から自分の名前を決めていますが、二人の名前がなんだったか覚えていません。
他には赤ちゃんがどのくらい名前を決めずに過ごしたのか、何故兄姉は自分で地上で名前を決めたのに赤ちゃんは海で家族から名前を聞くだけだったのか、とか。
最後まで書くのは自重します。