こんばんは、tori1031です。
「一瞬でYESを引き出す 心理戦略」てどういうこと?ってなったのでこの本を読みました。
一瞬でYESを引き出す 心理戦略。/ メンタリストDaiGo
(絵の元ネタはJOJO3部です)
はじめに
DaiGoさんは大手事務所に所属していません。
TV出演を考えるとちょっと意外な気がしましたが、配信動画なんかでの自由さを見ると意外でもなんでもなかったです。まあそれはおいといて。
コネやカネや知名度のなかったDaiGoさんが、様々な仕事をしてこれたのはなぜか。
メディア露出系、パフォーマンスでの仕事は「メンタリスト」の珍しさが受けたからだろうと彼は推測します。
ではビジネス系、企業研修など、技術や能力を買われて行える仕事では?
どこかの企業に就職した経験のないDaiGoさんは、企業相手の交渉術などはほぼ知りませんでした。
代わりにメンタリズムを駆使して、メンタリストの自分をビジネス業界に売り込んでいき、仕事を獲得していきます。
その経験によって、「メンタリズムは最強のビジネスツールだ」と実感したそうです。
「でも、メンタリズムって難しいんでしょう?メンタリストって少ないし……」
そう思ったあなたに朗報です。
今回紹介するメンタリズムは簡単で、すぐ実践できるものだそうです。ヤッター!
……DaiGoさんの本は毎回簡単なものや実践しやすいものを選んで教えてくれているので、「今回も」が正しいような気がしました。
どちらにせよありがたい話です。
メンタリズムの基本の4つ
私は「心を読んで人を動かす」メンタリズムの基本は、次に記した4つのポイントにあると考えています。
- 観察する
- 分析する
- 信頼される
- 誘導する
1 観察する
(ホームズだ)
相手のどこを観察するか?
- 目線
- 表情
- 姿勢
- 仕草
- よく使う言葉
- 声のトーン
- 身につけているもの
- 手にしている道具
など。 たとえば、こちらの話に興味を持った相手はこんなことが多い
- 目線が上下に動く
- 口が軽く開きがち
反対につまらないと思っていると、
- 目線が左右に動く
- 口は固く閉じている
平常時からわずかな変化ではあるが、よーく観察すれば気付ける。
そうして相手の心理を読むのがYESを引き出す第一歩。
観察力テスト
「見るだけなら余裕だわwww」 そう思いがちですが、残念ながら見るのと観察するのは別です。
観察力をはかるテストは次のような方法があります。
紙とペンを用意します。
腕時計を身につけている人は、腕時計をつけている方の手を時計の文字盤が見えないように置いてみます。 つけてない人は……家にあるアナログ時計を、視界に時計のない状態でやってみる?ごめんなさいちょっと思いつかないです。
この状態で紙とペンで時計の文字盤を描きます
形(○、□、etc)
- 数字(ローマ数字、ギリシャ数字、点表記、etc)
- ブランド名などの文字列(位置も性格に!)
……よほど思い入れのある時計でないと難しいんではないでしょうか。
観察 = きちんと意識して見る
観察して事前に仕入れた情報を、時間をおいて伝えることでぐっと距離を詰めることが可能です。 (ホットリーディングに近い手法)
たとえば。
相手の鞄からチラっと見えた本のタイトルを覚えておきます。
見た直後にその本の話題を振ると「コイツ見たな・・・」て思われますが、
別の話などでワンクッション挟んでから振ると「この人と気が合うかも(見られたと気づいてない)」となるかもしれません。
鞄の中身を観察するのがベストです。
整理するタイプか、何を持ち歩いているか、等からどんな人か推測できます。
DaiGoさんはパフォーマンスを利用してるけど、我々にそれは出来ないですよね。
手帳取り出すタイミングでチラ見出来れば良いのかも。
……。
……ここで力尽きました。
以降は簡単に書いています。
2 分析する
(ホームズだ……)
≒プロファイル。
観察して得た情報を元に、相手がどういう人物か分析する。
その人物像をもとにどう行動するか方針を決める。
例えば気さくで融通のきく人相手にがっちがちに対応するのも、生真面目なきっちりした人相手にゆるーく対応してもうまく行かないよねって。
ここでは特に「何に興味をもつか」分析することが大事。
次やその次でとても大事。
3 信頼させる
心の距離が近いと、それだけで交渉の成功率が上がるらしい。
自己開示する
よく会話本で「とにかく質問しよう☆」って書いてあるけど、やりすぎると警戒される。
なので質問攻めするよりも、先に自分のことを話してしまうのが吉。
自分の情報を餌に、相手の情報を誘う。
『自分も話さなきゃ…』
理想の話す情報の量は、自分:相手=3:7。
一般的に、話を聞くより話す方が好きな人が多いので多分うまくいく。
認知的不協和
自分の考え・認識(認知A) ≠ 遭遇した出来事・事実 (認知B)
認知A・Bの違いにストレスが生じるが、それを軽減させようと自分の認識(認知A)を変更する → 認知的不協和
上の自己開示でも発生しうる。
会ったばかりであまり親しくない間柄(認知A)で、たくさん自分のことを話した(認知B)
『そんな仲良くない人相手にぺらぺら自分のことを話してしまった……』
↓
『自分の話をしたのは、相手に親しい感情を抱いているからだ』
ミラーリング
相手の言動や動作を真似する。
テクニックでは一番簡単。
※ただし、真似してることがバレると不審がられて逆効果になる。
ほどほどに。
相手の使っている小物とかを真似するのでも効果はある模様。
新近効果
後から入った情報の方が記憶に残りやすいという効果。
商品等、物を紹介するとき…
先にデメリットを伝えて、後でメリットを伝える
→誠実さアピール&良い面が記憶に残る
自己紹介するとき…
先に特技などPR面を伝えて、後で(ひかれないような)失敗談を話す
→「すごい人だけど、親近感わくなあ」ギャップ萌えを狙う。
4 誘導する
「相手が無意識に」「相手が誘導に気付かぬまま」行うことが大事。
「自分で」選んだと思わせることが大事。
例えば...
「今日は暑いですね (窓チラッ)」
「そうですね。窓開けましょうか」
「ありがとうございます^^ (計 画 通 り)」
…出来る気がしないが、出来る人は出来る。
誘導が無理でも、印象づけて無意識に働きかけるなら…多分きっと……。
マーキング
伝えたい情報を強調したり、変化をつけて反応させる。
例えば話すときは、
- 声のトーンを変える
- 声の大きさを変える
- 話す速さを変える
- 一拍置いてみる
差は少しで大丈夫、無意識に反応する。
あと、
- 3回(は)繰り返す
単語や言い方をちょっと変えつつ何度も言うことで印象づけることが出来る。
カクテルパーティー効果
騒がしい・賑やかな場所でも感心のあることは自然と聞き取れることから名前がついた効果のこと。
反対に情報過多になると、関心・興味がないことをスルーしてしまう。
これを利用して、相手が興味を持っている「反応しやすい言葉」を使うことで誘導しやすくなる。
他
許してもらう謝罪
・大げさに謝る
「そこまで謝らなくてもいいよ…?」
相手の期待している謝罪のレベルを上回る意気込みでGO。
認知的不協和を狙っている?
・メール→電話→直接
現代版三顧の礼
失敗から立ち直る
失敗の方が記憶に残りやすい →成功・成長の記録をつける。
「失敗してばっかだ…」って凹むのを避ける。
何もないと自分を信じることは難しい。
けれど「自分がやってきた」事実が記録として残っているなら話は別。
自信がつき、自己肯定出来るようになる。
苦手な人を作らない
相手への苦手意識が大きくなる前に 相手が自分より優れているところを見つける
……詰んだ。(すでに膨れ上がった苦手意識)
メール小技
メールは相手の文体に合わせて変更すると親しみを覚えてもらえる。かも。
固い文の人にはきっちりした文章で返事したり、
絵文字多い人には絵文字使ったり。
これは私含め、無意識にやってる人いるのではないでしょうか?
終わりに
他にもプレゼン、営業、販売、電話応対で使えそうなテクニックがぎっしり詰まっていました。
人と交渉する機会の多い仕事人向けの内容でしたが、
メンタリズムが簡潔にまとまっていて面白いのでそうでない人でも楽しめると思います。
是非読んでみてください。