本の虫もどきは働きたくない

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【ボカロ小説】女学生探偵と偏屈作家【阿破破】

こんばんは、tori1031です。

ボカロの最近の進出っぷりすごいですよね。
CD発売されるだけでもすごいって思っていたのが、ボカロPが割と普通にメジャーデビューするようになり、
楽曲・動画を基盤に小説・漫画・アニメ化…どんどん表に出て行くようになりました。

今までこっそり楽しんでいたものが片っ端から日向に出て行ったり引っ張り出されているようで寂しい、と思うのは古参寄りの懐古厨だからでしょうか。…違うか。

前置きが長くなりましたが、今日は元がボカロ曲なこの小説です。

女学生探偵と偏屈作家 / 文 てにをは、絵 なのり

女学生探偵と偏屈作家 ―古書屋敷殺人事件前夜―

女学生探偵と偏屈作家 ―古書屋敷殺人事件前夜―

「古書屋敷殺人事件」「人形館殺人事件」などの「女学生探偵シリーズ」から誕生した小説です。
元曲は歌詞、ミクの声、動画絵…色々含めて好きです。
古書屋敷殺人事件の動画のラストが大好きだったのに、普通に続いてがっかりしたのは良い思い出です。

CD化で先生の中の人が井上和彦さんになったのには驚きました。

あらすじ

事件に首を突っ込み推理せずにはいられない女学生のひばり。
文化祭の近づいたある日の早朝、彼女は美術部で展示する絵を描こうと学校の屋上へ行ってみました。
そこにはすでに先客がおり、その人は、血を流して倒れていました。
幸い命に別状はなかったものの、屋上だというのに高所から飛び降りたような不可解な大怪我でした。
小さい頃から知り合いの性格のねじまがった作家の久堂に早速事件のあらましを話しますが、毒を吐かれたり、首を突っ込むなと釘を刺されたり…

学校をかき回す謎の人物「エックス」、久堂の原稿に起こった悲劇、幽霊屋敷へのおつかい…

何が起こってどうなったか、ですか?
みなまでゆーなんて興ざめなことしませんよ。

感想

動画の事件一切ないのね(´・ω・`)
と思っていたけど、それは次作でやってるみたいですね。ふむ。

こういう本って動画では描かれていない各キャラの設定がわかるのがいいですね。
ひばりちゃんの色彩センスとか、先生が珈琲豆ばりばりするとことか…
まあ絵師さんのpixivで知れる情報なんですけどね。
ただ喋り方の設定は小説の方が情報量多いです。当たり前か

絵師さんが動画と同じ人だったのは嬉しかったです。
挿絵の中で一番お気に入りは猫耳生やしたひばりちゃんと良い笑顔の同級生の絵です。可愛い。

あとはひばりちゃん先生好きなんだなーってとこで何度か口元が緩みました。
でも推理中にいちゃつく(?)のはやめたほうが良いと思いました。もげろ

気になったところは、文章がところどころ読みにくかったところと、登場人物の謎思考かな。
あくまで個人の感想ですが。

この本が読みにくい、というよりボカロ小説自体が読みにくいと私は思っています。
今回は文章の中に歌詞の一部を混ぜて話を成立させているからなんだろうと思いました。
(他にも会話で「今なんでそんな脈絡のないこと言ったんだろ」ってことが多々ありましたが)

曲に合わせて文字数や響きも考慮して選んだ言葉でも、小説用のストーリーに合わせて差し込まれると合わなくなってしまうのかなと。
元ネタ大事にしすぎて読みにくくなるのは勿体無いですので、次は気にせず書いてほしいです。
まあ、そんな私の文章の方が読みにk…という自虐ネタは置いておいて。

登場人物の謎思考、というより一部女性陣の思考がどうも理解できませんでした。
(屋上で倒れていた女子生徒とか、幽霊屋敷の家主さんの娘さんの最後のほうとか)
余計なことしやがって、とすぐ思う私は乙女心がわからない人間のようです。
ちょっとひばりちゃんに怒られてきます。


いつも異常以上に好きなように書きました。
読み返して、ひばりちゃん、ひばりちゃん言いすぎだと思いました。
でもお下げの可愛い女の子メインだったから仕方ないよね、と開き直る事にしました。
ちょっと推理に失敗しかける可愛い探偵さんや口や性格は悪いけど無駄にイケメンな作家先生が見たい方は是非。

無駄にイケメンと書いたものの、当時の動画で「テニヌのだーねの人に似てる」ってコメント見てるから素直にイケメンと思えなくなってます。
幽霊屋敷のあれはかっこよかったですけどね。