本の虫もどきは働きたくない

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【レシピ本】老舗の抹茶おやつ【お菓子作ってみた】

こんにちは、tori1031です。

今回はレシピの紹介します。

京都・丸久小山園に教わる 老舗の抹茶おやつ / 丸久小山園

京都・丸久小山園に教わる 老舗の抹茶おやつ

京都・丸久小山園に教わる 老舗の抹茶おやつ

抹茶味のお菓子メインのレシピ本です。
チョコのレシピ本はよく見るけど、抹茶は初めてだったので興奮しながら借りてきました。
(※抹茶味のお菓子本、探せば普通にあります)

お菓子のレシピ以外にも、茶道で飲むような抹茶の美味しい配分や、茶飯と呼ばれる美味しそうなご飯のレシピ載っていました。

注意するのは、製菓用の抹茶ではなく薄茶用の抹茶を使うレシピというとこです。

収録レシピ(五十音順)

  • アイスクリーム
  • おしるこ
  • カキ氷シロップ
  • キャラメル
  • クリームブリュレ
  • グリーンティ
  • クレープ
  • サブレ
  • シュークリーム(カスタード)
  • スイートポテト
  • ぜんざい
  • どら焼き(餡)
  • トリュフ
  • トルテ
  • フィナンシェ
  • ババロア
  • パウンドケーキ
  • ミルクジャム
  • メレンゲ菓子
  • ラテ
  • ロールケーキ
  • わらび餅

アイスクリームとキャラメルには、ほうじ茶味のレシピも載っていました。
括弧がついているものは、生地がプレーンで抹茶味は括弧内のものとなっています。


作ってみた

週末に収録レシピの中から「抹茶パウンドケーキ」を焼きました。
お菓子作りって慣れないうちはバターと砂糖の量にびびりますよね。

完成品がこちらです。

抹茶パウンド

写真ぶれてるの気付きませんでしたorz
皿の選択もミスったなあ。

…上のクランブル生地焦がしたので断面図のみ載せます。アルミホイル素早くかけないから…

焦げてしまったものの、甘さ控えめに美味しく作れました。三温糖のおかげかな。
パウンド生地の部分はもちろん美味しいし、焦げた部分も苦いチョコのようで美味しいと家族から好評でした。後半のは複雑

本に書いてあったとおり、作った日に食べるよりも一日経ってからの方が抹茶味をしっかり感じられてより美味しかったです。

使った抹茶は伊藤園の「手軽に抹茶」です。
薄茶用とは書かれていませんが、パッケージ裏面のお点前と、レシピ本の薄茶とで配分が同じだったので大丈夫だと思います。多分


濃い抹茶味のお菓子が作りたい人、お菓子作りはしないけど美味しそうなお菓子の写真を眺めたい方におすすめです。

【読みやすい】現代語訳 学問のすすめ【わかりやすい】

こんにちは、tori1031です。

今日は一度読んでみたかったけど、なかなか手がのびなかった「学問のすすめ

…の、現代語訳版です。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ / 福澤諭吉 (訳:齋藤孝)

著者は英語から「権利」など 何気なく使っている言葉を和訳した福澤諭吉
訳者は「声に出して読みたい日本語」などを書かれた齋藤孝です。

目次

  • はじめに――今、なぜ現代語訳か?
  • 第1編 学問には目的がある
  • 第2編 人間の権利とは何か
  • 第3編 愛国心のあり方
  • 第4編 国民の気風が国を作る
  • 第5編 国をリードする人材とは
  • 第6編 文明社会と法の精神
  • 第7編 国民の二つの役目
  • 第8編 男女間の不条理、親子間の不条理
  • 第9編 よりレベルの高い学問
  • 第10編 学問にかかる期待
  • 第11編 美しいタテマエに潜む害悪
  • 第12編 品格を高める
  • 第13編 怨望は最大の悪徳
  • 第14編 人生設計の技術
  • 第15編 判断力の鍛え方
  • 第16編 正しい実行力をつける
  • 第17編 人望と人付き合い
  • 解説
  • おわりに

なぜ現代語訳で読んだか

訳者の齋藤さんのいうように、私がこれまで学問のすすめを読まなかった理由は「文語体で書かれているから」だったんですよね。

難しそうな本を難しそうな言葉で読むのはしんどいな、と。
「文語体は難しくないだろ?」というつっこみが入りそうですが、ちょっと気合い入れないと読めないです。私だけですかそうですか

福澤は当時の人間にその息づかいを感じさせる文体でこの本を書いた。だったら、当時の福澤がやったように、同時代の若い人たちの心にすっと染みこんでいくような、そういう本を作りたい。そのために現代語訳をするのが必要だと考えたのです。

ありがてえ…ありがてえ…
…失礼。でもおかげで途中でやめずに最後まで読めました。

「おわりに」に齋藤さんの考えが各編からの引用とともに書かれていましたが、そこもすっと読めました。

感想

回りくどい言い方はせず、ときには例えを使ってなるべく伝わりやすく書かれていたのがわかります。

この本にはなぜ学問を推奨するのか、だけでなく、
人との付き合い方、物との付き合い方、心構え…など当たり前だけど大事なことが書かれています。
なので読んでみて、何故もっと早く「学問のすすめ」を読まなかったのだろう…と思いました。

自己啓発本で読んだ気がするな…という内容が簡潔に書いてあることも多々あるので、
下手に自己啓発本をたくさん読み漁るより、これ一冊を読み込む方が良いかもと思います。

ほとんどなかったとは思いますが、「これは今の時代に合わないよ」っていう考え方があれば無視しちゃえばいいです。
福澤諭吉も「孔子のこの教えは今の時代だとおかしい。昔の教えだからと全てを実践しないように」と書いているところがありましたから。多分

あ、赤穂浪士が好きな方はお気をつけてください。

疑問

敵同士、極端に言えば、殺そうとしている人と殺されそうになっている人とでも、
腹を割って正直に話させれば和解して仲良くなるはずだ、と福澤諭吉は考えていることが第13編で書かれています。

でもそれは無いかなと思いました。
相手が何か隠している、分からないから嫌いになる。でもそれだけじゃないです。 隠していたことが発覚して、全部わかったうえで嫌いになったらどうしようもないです。

他にも、それは正しいし理想的な考え方だけど、そううまく行かないよねってことがちらほら出てきます。
福沢諭吉は人間を信じていて、私はひねくれているせいかもしれませんが。

締めの言葉

人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。

耳が痛いし胸も痛い…
コミュ障になった根っこの部分はこの言葉通りだと思うので。
少しずつ改善します、はい。

【妄想暴走】虹をつかむ男【異色作家短篇集】

こんにちは、tori1031です。

異色作家短篇集から、一発変換だと「二次を掴む男」と羨ま違うタイトルになってしまったこの本を読みました。

虹をつかむ男 / ジェイムズ・サーバー

虹をつかむ男 (異色作家短篇集)

虹をつかむ男 (異色作家短篇集)

目次 ( 原題 )

  • 序文
  • 虹をつかむ男 ( The Secret Life of Walter Mitty )
  • 世界最大の英雄 ( The Greatest Man in the World )
  • 空の歩道 ( The Curb in the Sky )
  • カフスボタンの謎 ( The Topaz Cufflinks Mystery )
  • ブルール氏異聞 ( The Remarkable Case of Mr. Bruhl )
  • マクベス殺人事件 ( The Macbeth Murder Mystery )
  • 大衝突 ( Smashup )
  • 142列車の女 ( The Lady on 142 )
  • ツグミの巣ごもり ( The Catbird Seat )
  • 妻を処分する男 ( Mr. Preble Gets Rid of His Wife )
  • クイズあそび ( Guessing Game )
  • ビドウェル氏の私生活 ( The Private Life of Mr. Bidwell )
  • 愛犬物語 ( Josephine Has Her Day )
  • 機械に弱い男 ( Mr. Pendly and the Poindexter )
  • 決闘 ( A Friend to Alexander )
  • 人間のはいる箱 ( A Box to Hide In )
  • 寝台さわぎ ( The Night the Bed Fell )
  • ダム決壊の日 ( The Day the Dam Broke )
  • オバケの出た夜 ( The Night the Ghost Got In )
  • 虫のしらせ ( The Luck of Jad Peters )
  • 訣別 ( The Departure of Emma Inch )
  • ウィルマおばさんの勘定 ( The Figgerin' of Aunt Wilma )
  • ホテル・メトロポール午前二時 ( Two O'Clock at the Metropole )
  • 一種の天才 ( A Sort of Genius )
  • 本箱の上の女性 ( The Lady on the Bookcase )

各短編 あらすじ・感想

序文

1945年に出版された「サーバー・カーニバル」の序文です。
サーバーがどう過ごしてきたか、これからどう過ごす予定かが知り合い視点で書かれています。

実際には私はサーバーを五十年知っているわけではない。サーバーはこの前の誕生日で四十八歳を迎えたにすぎないのだが、この選集の出版社が、このような大作の序文の標題としては"五十"という数が"四十八"という数よりも響きがよいと感じたものであって、私は議論にくたびれて引き下がってしまったのである。

虹をつかむ男

ウォルター・ミティは黙りこくってウォーターベリに向かって運転を続けた。二十年の海軍航空史上、最悪の大暴風雨を突破するSN二○二号機の爆音はしだいに遠ざかり、彼の心の奥にひめられた空路のかなたに消えていった。

海軍飛行艇は大荒れの天候を進んでいく……
車を運転していたウォルターは妻の声で現実に引き戻されます。
彼は現実から継ぎ目なく繋がる壮大な妄想をよく起こします。

ところ構わずやっちゃうのは問題ですけど、読んでいて気持ち良いくらいの妄想っぷりです。

日常生活に支障が出ないくらいの妄想なら自由にしていいかなと思ってます。
寝る前の妄想は安眠妨害になるのでやめたほうがいいらしいですね。じゃあいつすればいいのさ

世界最大の英雄

リンドバーグやバードに続き、飛行機で偉業を成し遂げた男がいました。男はボロの飛行機で世界一周無着陸飛行を成し遂げ、英雄となりました。しかし人格や言動に問題があり、英雄像とかけ離れた彼の姿に政府やマスコミは困ります。

偉業は偉人じゃなくてもできるから仕方ないね。
すごいことやってのけたとはいえ男は傲慢すぎました。

空の歩道

人の言おうとしていた言葉を先取りして発言する癖を持っていた女の子。彼女は成長すると次第に相手の言葉遣いや話の誤りを細かいところまでつっつくようになりました。 過剰な指摘をしてくる彼女と話していたら苛立ったり、気が滅入ってしまいます。そこに気付かず彼女と結婚してしまった男性も案の定まいっているようで…。

ジョセフかと思ったらもっと残念でたちの悪いパターンでした。

カフスボタンの謎

オートバイに乗った警官が、だしぬけに神秘の国から(白バイの警官とはそんなものだ)、音高らかにとばして来たときには、男は道ばたの深々と生えた草の中によつんばいになって、ワンワンと犬のように吠えていた。女は、そこから八十フィートほど離れた所にとまっていた自動車を、ゆっくりと進めていた。

カフスボタンを探していたと言う男女には不審な行動が多く…。

四つんばいになってた理由に呆れたり、最後の男女のやりとりに呆れたり。
面白い話なんですけどね。

ブルール氏異聞

顔に特徴的な傷を持っていう以外は平凡な風采のブルール。彼は平穏な生活を送っていましたが、突如それは崩壊します。
暴力団員クリニガンとブルールと彼がそっくりだと言われるようになり、ブルールは彼と間違えられることを怖がるようになります。
たちの悪い悪戯をうけたり、クリニガンに動きがあったり…そうこうしているうちにブルールにある変化が起こります。

命を狙われるほどの悪人と自分がそっくりで、しかも自分の傍に潜伏している状況…これはSAN値も減りますわ。

マクベス殺人事件

ミステリ小説と間違えて「悲劇マクベス」を購入してしまったと愚痴る女性。それを読み終えた彼女は犯人はマクベスではないと推理を披露します。

それミステリじゃない。けど読むつもりだったジャンルと違うものを自分なりにって良いですね。
女性の推理、ミステリのメタが入ってて面白いです。

既読でした。 昔読んだとき「シェイクスピア読んどけば良かったなあ」と思ったのですが、シェイクスピア読まないまま再読…。

大衝突

トミーは十五歳のとき馬車馬の制御でミスをして以来、乗り物の運転を避けるようになりました。
結婚してトミーは自動車をこわごわと安全運転するようになりますが、 自動車でも運転ミスを起こし、それ以降は妻が運転するようなりました。
ある日、妻が怪我をしてトミーが車の運転を代わることになりますが。

大衝突。
あだながとみーだし車の運転苦手だしで、トミーの運転苦手意識に同意しながら読んでました。

142列車の女

汽車が遅れていて駅で足止めを食らっている主人公や他の客は、駅長が電話をかけているのを聞きます。

「手配の御婦人は、一四二号のリーガン車掌が乗せています」

主人公の妻は女性が病気になったのだろうと言いますが、「手配の御婦人」という言い方は不自然だと感じた主人公は別の可能性を話します。

そして広がる壮大なストーリー(違)
「これだから女は」って主人公が考えてる場面で、主人公の方が間違ってるのにちょっと笑いました。

ツグミの巣ごもり

酒も煙草もやらない真面目なマーチン氏の職場に社長が特別顧問女性を呼びます。彼女は性格に問題があり、仕事もろくにできず、むしろ職場を荒らしています。
マーチン氏の部署にも魔の手が伸びてきたとき、彼は彼女を"消す"と決意します。
彼は自分が慎重な人間と知られていることを利用して、行き当たりばったりな殺人計画を練り、実行に移しますが…

社長が聞き入れないんじゃどうしようもないよなあ。いや殺すのは駄目なんですけど。
職場の嫌な人ってどう対処するのが正解なんでしょうね。

エラリー・クイーンの犯罪文学傑作選に「安楽椅子の男」というタイトルで同じ話が収録されています

妻を処分する男

中年の弁護士(既婚者)はいつも「かけおちしようぜ」と秘書をからかっていましたが、その日はいつになく真面目でした。
秘書の方はいつものように「いいですよ」と答えます。

「でも離婚させてくれるかしら、奥さんは?」
「無理だろうね」
「そんならまず奥さんのこと、処分してからでないと」
(台詞のみ引用)

これ秘書は「またからかって」と思ってたんだろうな。
この後奥さんのこと処分しようとしているんですけど…なんでこの人弁護士なのに馬鹿なんだろう。

クイズあそび

「宿泊していた部屋に忘れ物がありましたよ。それが何か、それをどうしたいかを連絡してください。二ヶ月経ったら処分しますね」byホテル …(°д°)

ちょっとあらすじふざけました。
いやでも何を忘れたかさえ分からないことありますよね。だから気付いたら物がなくなっていることがあるわけで。

ビドウェル氏の私生活

夫婦の会話。

「あなた、なにをしてるの?」
「ハアアアア、息を止めてたんだ」
「は?やめてちょうだい、イラッとするわ」
「息止めるのは俺の勝手だろう」
「馬鹿みたい。まるでグープね」

※ グープ : ビドウェル夫人の好きな言葉。何にでも使えるらしく、彼女はかなり雑に使ってきます。
ビドウェル氏はこの言葉にイラッとしています。

ビドウェル氏のどうでもいいことをついやりたくなる気持ちはわかるんですけど、時と場所を考えてないのは駄目ですよね。

愛犬物語

買おうとした犬 : スコッチテリア(スコティッシュテリア)

スコッティッシュテリア

( pixabay )

店先でつい買った犬 : ブルテリア

ブルテリア

( pixabay )

体も小さいし、芸も覚えない手間のかかる犬で、他の家に押し付けようとします。

テリアっていろいろいるんですね。イギーとか
駄目な子ほど可愛いこともあるんですけどね。後半の乱闘は熱いです。

機械に弱い男

ペンドリー氏が車で池に飛び込みかけて以来、運転は妻がするようになりました。
彼女は中古車で良いので車を買い替えたいと、ペンドリー氏を連れて車の展示へ連れて行きます。
機械に弱い彼なりにある出来事を頑張りましたが…

話聞いたげてよ…。

決闘

アメリカ副大統領だったアーロン・バーと、彼と決闘した政治家サンダー・ハミルトンが出てくる夢を毎晩見る男の話。そして男を心配する妻の話。
(夢で)男がハミルトンと親しくしていると、バーがハミルトンに暴力を加えます。それからハミルトンは男の弟をはじめ、親しい人たち全員にかわっていきます。
ある晩から夢でバーが加えるものが暴力から銃弾へと変わり…

これはつらい。男も妻も可哀想でした。

人間のはいる箱

箱の中に隠れたい。長らくそう思っていた私は食料品店へ箱を求めに行きますが見つかりませんでした。

箱に隠れたい願望はないけど分からなくもないような。

寝台さわぎ

父が屋根裏で寝た日に起きた事件、風が吹けば桶屋が儲かるような連鎖話です。

  • 父 : この日は一人で過ごしたかった、この日は古い危険なベッドを使う
  • 母 : 心配症、ものごとの良い面を見る
  • 弟 : 母のサポートにまわることが多い
  • 私 : 眠りが浅い(大嘘)、軍隊用の折りたたみベッドを使っている
  • いとこ : たまたま来ていた、寝てる間に息が止まることが怖い、気つけ薬のカンフルを枕元に用意している
  • 祖父 : 古いニュースにとらわれている、軍人気質
  • 犬 : いとこが嫌い
  • 兄 : 力作業は任せろー、(ごめんよくわかってない)

[ 父 ] 屋根裏 [母・弟] [私・いとこ] (私の向かい : 兄) 二階 祖父は外出中

どうしてこうなった。 各々の誤解や混乱っぷりが面白い話です。

ダム決壊の日

ダムが壊れたと誤解して町中がパニックになった話。「寝台騒ぎ」と同じ舞台です。
様々な人の混乱ぶりが書かれています。

これ誰も正しい行動とれなかったと思います。デマかを調べる時間も、ダムが壊れて本当に被害があるのかを調べる暇もなかったですし。

オバケの出た夜

幽霊の足音で家中が大騒ぎになる話。「寝台騒ぎ」「ダム決壊の日」と同じ舞台です。

[ 祖父 ] 屋根裏 [ 母 ] [ 私 ] [ 弟 ] 二階 父と兄は外出中

「寝台騒ぎ」の騒ぎほど連鎖は起こってないんですけど、一番大騒動してます。
生きている人間の方が怖い話でした ( ちょっと違う )

虫のしらせ

エマおばさんの使わなくなった客間には、テーブルに夫がこれまで「虫の知らせ」をうけたときの品がずらっと並べられており、壁に彼の全身大の写真が飾られていました。
どんな虫のしらせがあったかを全て語り手が知っているままに話します。

虫のしらせ : 危険なときに火力が上がる…なんとなく嫌な予感が起こること。
話盛られすぎて虫のしらせ関係ないのがちらほらと…そりゃおばさんも聞きたくなくなりますわ。

決別

避暑地に料理してくれる人を連れて行こうと、どこにでもいそうな女の人を雇った夫婦。
その女性を問題なさそうな人物と思っていましたが、飼っている犬への執着や妙なこだわりを持っていて…

うわあ。
この女性、友人からの紹介なんですよね。友人は何考えて紹介したんだろう。彼女についてよく知らなかったとかでしょうか?

ウィルマおばさんの勘定

暗算の苦手なウィルマおばさんと、暗算の得意な食料品屋のおじいさんはともにけちでした。
あるとき、つり銭をめぐって問題が起こります。

「600円のお会計です」 おばさん)つ1000円札 「400円の…すみません。100円玉が足りないのでもう100円くれませんか?500円玉で返しますから」
「なんで私が100円多く払わないといけないのよ!」
※金額は適当、日本円に置き換えています

こういう人いますよね。他の考え方を理解しようとすることを放棄しないよう気をつけたいです。
最終的に「これだから男は」って、おいおい。

ホテル・メトロポール午前二時

賭博師ハーマン・ローゼンタルがホテル前で、車から降りてきた四人組の男達に取り囲まれ射殺されました。
ローゼンタルは殺される二日前に「ベッカー警部に金を渡していたのに、賭博場を閉鎖された」と警部の汚職を供述し、それが新聞に載っていました。
検察が罪を殺人の暴こうと証人を呼びますが、その中からも被害者が出て連続殺人に。

もらうもんもらっといて賭博所閉鎖する、汚職をばらされたら殺人を依頼する、さらに殺人…警部のkzっぷりがすごい。そこに痺れない憧れない

一種の天才

少年少女が見つけた、殺害された男女の二死体。この事件で150人以上が法廷や新聞の一面に出ましたが、ついに誰も有罪にはなりませんでした。
この150人の中で「豚飼い女」と「ウィリー」がすぐに思い浮かぶだろう、と話が始まります。

やはり天才か…

本箱の上の女性

サーバーが自身の描いた絵を、5つのグループに分けて、どうしてこう描いたか、どうしてそのタイトルをつけたかなどを説明しています。

「目はそんなに大きなくせに、心はどうしてそうちっちゃいんだ?」
この題好きです。

自分の話だからか、他の物語より文章が生き生きしているように感じます。面白かったです。


妄想・破局・思考停止な話が多かったです。短いのでさくさく読めますし、どの話にもなんともいえない絵が描かれていてふふってなります。

SSが好きな人、妄想暴走止まらない人は是非読んでみてください。

【どこへ行こうか】夜の旅その他の旅【異色作家短篇集】

こんにちは、tori1031です。

旅行に行きたいとぼんやり思っているので、異色作家短篇集からこの本を読みました。

夜の旅その他の旅 / チャールズ・ボーモンド

夜の旅その他の旅 (異色作家短篇集)

夜の旅その他の旅 (異色作家短篇集)

目次 ( 原題 )

  • 黄色い金管楽器の調べ ( The Music of the Yellow Brass )
  • 古典的な事件 ( A Classic Affair )
  • 越して来た夫婦 ( The New People )
  • 鹿狩り ( Buck Fever )
  • 魔術師 ( The Magic Man )
  • お父さん、なつかしいお父さん ( Father, Dear Father )
  • 夢と偶然と ( Perchance to Dream )
  • 淑女のための唄 ( Song ]for a Lady )
  • 引き金 ( The Trigger )
  • かりそめの客 ( The Guests of Chance )
  • 性愛教授 ( The Love-Master )
  • 人里離れた死 ( A Death in the Country )
  • 隣人たち ( The Neighbors )
  • 叫ぶ男 ( The Howling Man )
  • 夜の旅 ( Night Ride )

各短編 あらすじ・感想

黄色い金管楽器の調べ

四年惨めな生活をしてきた少年は念願の闘牛士として闘牛場に立てることに。
有名な興行師に素晴らしい新人だと賞賛され、憧れの名闘牛士たちと酒を飲み、美女と踊る夢のような歓迎会。少年は喜びますが、少年を興行師に売り込んだ相棒の様子がおかしいような?

少年が好運だと思えたならそれでいいのかもしれません。

古典的な事件

未だに好意を抱いている女性から夫の浮気のことで主人公は相談をうけます。
夜の駐車場、外からは暗くて見え辛い場所に停めてある車に夫が乗り込むのを何度も見たので間違いないと彼女は言います。
女性の夫と主人公は幼なじみだから仲をとりもって欲しいと女性に頼まれた主人公は、幼なじみと浮気相手を別れさせようとします。
駐車場に向かう幼なじみを待ち伏せ、女性から相談をうけたことを話した主人公。
浮気を認めた幼なじみは主人公に相手を紹介しますが…

浮気相手を紹介って。
オチの予測はついていたものの思わず笑ってしまいました。

越して来た夫婦

引っ越してきた家は立派だし、近所の人たちもいい人なのですが主人公は気に入りませんでした。
家の前の住人が自殺しているし、壁紙にはどうやってもとれない血痕があるし、息子は近所の人たちに怯えて様子がおかしいし、
近所の人たちを招いたパーティーを行えば、妻は主人公の気にしていることを皆に喋ってしまうし、初対面の作家から妙な話を聞かされるし…。

口は災いの元。ってことで主人公にも非はあるけど妻が悪いと思います。

鹿狩り

社長と共同経営者に誘われた主人公は鹿狩りに同行します。会社にとって主人公が期待の人物かどうかを見られるはずです。しかし二週間経っても獲物は現れず…

最後の行動は優しさから、それとも諦めからでしょうか。 そんな単純なものじゃないのでしょうか。

魔術師

喘息と間接の痛みを患うマイカ老人は、魔術師(≒手品師、奇術師)としてシルク博士となり村々を渡り歩いてきました。…ちょっとした詐欺まがいの商売もしつつ。
作り話も得意で誰もが博士の魔術と話を楽しんでいました。
痛みに耐えながらショーをやり遂げた博士は観客に感謝し、恩返しがしたいと頼まれていた魔術の種明かしを始めます。

夢を見に来た人たち相手に現実を語っちゃ駄目ですよ。
何が悪かったかもわかっていない老人が少し可哀想と思いましたが、彼の傍にはまだオバディアがいるのが救いだと思います。オバディアは老人にも博士にも優しいですから。

お父さん、なつかしいお父さん

自分が生まれるより前に戻り、自分の親を殺すとどうなるか。
有名なタイムパラドックスを実際どうなるか確かめたいと偏執してきた男は、長い年月をかけてついにタイムマシンを作り上げます。
殺すのは男が六歳のときに亡くなった父親です。

ここで母親を選ばないのは男の奥さんが言った理由なんだろうなあ。

夢と偶然と

精神科医のもとへ72時間眠っていない患者がやってきます。
ただ不眠に悩まされているとしか聞かされていなかった医者に、患者は何故自分が眠らないかを話し始めます。

せいしんの ちからって すげー!
いきすぎた想像力の話、面白かったです。最後の段落ないほうが好きだなあ。

淑女のための唄

主人公は新婚旅行の船旅に古い船を選びます。その船はレディ・アン号という名で、今度の船旅が終われば廃船になる事が決まっていました。
いよいよ船に乗り込むとき、船の想像以上の古さに主人公達は驚きます。
その中の一人には船に乗るのを止めるよう執拗に言われますが、それに嫌な思いをしながらも主人公達は船に乗り込みます。
乗客は主人公達を除けば年寄りばかりで、皆レディ・アン号が好きでした。

理由も知らせず「乗るな」って言われても普通引き下がらないよね。
とくに主人公達にとっては人生の一大イベントでしたし。

主人公達の乗船を止めたがっていた理由がわかったとき、それのために乗客が集まっていたことに驚きました。

引き金

八ヶ月の間に富や名声を手にした男達が四人も自殺しました。警察は他殺を疑いましたが何の手がかりもありません。
事件の真相を解き明かすべく、フィリップ探偵が呼ばれました。彼は犯罪者を苦しめることが生きがいの変わった男でした。
さっそくフィリップは連続自殺事件について調査しますが、本当に事件なのでしょうか?

ミステリ風。
非道だけど殺人ではないような…でもトリックとそれを暴いた後の話が面白かったです。
私はこの話が一番好きです。

かりそめの客 チャド・オリヴァーとの共作

「ああ、こんな仕事を引き受けたことを」と、大統領はにがにがしげに言った。「わしは悔やまぬ日とてないよ。心底から後悔しておる」
「つまらんことをおっしゃらないで下さい!」と、副大統領がわめいた。「後悔していない人間は一人もいません」

大統領たちは、今の職を捨てて自由になりたいと思っていました。
あるとき、特別な宇宙船を発明したので援助してほしいという教授が来客しました。

私にいい考えがある
読みにくいけど、てんやわんやっぷりが楽しい話です。

性愛教授

性愛について知り尽くした教授のもとに、妻が不感症だと困っている若者が相談に訪れます。
教授はこれでうまくいくはずだと若者に知識を授けて帰しますが、翌日若者から、性交成功しなかったと聞かされます。
教授はつぎつぎテクニックを授けますが…

タイトルにファッ!?てなったのは自分だけでいいです…。
四十八手に詳しいとかかと思っていたらそれ以上の教授でした。知識があって実技も優秀ってそりゃMasterですわ。

グーグル先生、ただのタイトルとあらすじなので怒らないでくれるって信じてます。

人里離れた死

中年のバックは古い愛車とともに田舎のレースへ参加して賞金を稼ぐ生活をしています。
流石に新しい車には勝てないけれど、なんとか賞金のでる三位には入りたいバック。
そんな彼にレース参加者の若者が話しかけてきます。

若者は卑怯だったし詰めが甘いと思います。
得をしない取引に応じる人間なんてそうそういませんよ。

隣人たち

引っ越した先で黒人という理由で脅迫を受けている主人公一家。
脅迫状には「レイクサイド・ハイツ住人一同」と署名されていました。 家族の身に危険が迫ったとき、主人公は家族を逃がし、自分は奴らと戦おうとします。

イイハナシダナー
本当に?

叫ぶ男

主人公はフランスからドイツへ旅行に向かいます。ベルギーを経由しドイツに到着しますが、肺結核のために体調を崩して、辿り付いた村で気を失ってしまいます。
目を覚ますと主人公は聖ウルフラン僧院に運び込まれており、それから修道士から看病をうけました。
僧院では毎晩恐ろしい叫び声が聞こえますが、修道士はそんなものは聞こえない、幻聴だろうと言います。
しかし病気が回復しても叫び声は鳴り止まず…主人公は声の正体を探ります。

フランスもドイツも良いところだと思います。
修道士さんがひどいけど良いキャラしてます。

「 ( 略 ) 僧院長が申されるには、修道士は人が死ぬのを見ると、大いに為になるそうです。しかし、もう、あなたは死にませんな」
修道士は残念そうに頭をふった。

夜の旅

マックスのジャズ・バンドに新しく迎えられたピアニストの青年。
バンドメンバーの一人が冗談まじりにですが、青年をマックスから逃がしてやるよう主人公に言います。それに腹を立てる主人公でしたが、不安は拭えませんでした。
マックスと一対一で話した後の悲しげな青年を見て、主人公は不安が的中したことを知ります。
青年の演奏は人を惹きつける様になりましたが…

お悩み相談で傷を深くされるとか辛い。
マックスの主張は極端ですけど、そういう人たちの演奏に惹かれるのも事実でして。
だからって彼のわざと人を傷つけるようなやり方は間違っていると思います。


SFからギャグテイストまでいろんな話が詰まった本です。旅や引越しで長距離移動している話が多いかな?

破局【異色作家短篇集】

こんにちは、tori1031です。

異色作家短篇集からこの本を。「レベッカ」「鳥」が有名な作家です。

破局 / ダフネ・デュ・モーリア

破局 (異色作家短篇集)

破局 (異色作家短篇集)

目次

  • アリバイ ( The Alibi )
  • 青いレンズ ( The Blue Lenses )
  • 美少年 ( Ganymede )
  • 皇女 ( The Archduchess )
  • 荒れ野 ( The Lordly Ones )
  • あおがい ( The Limpet )

各短編 あらすじ・感想

アリバイ

「奴らは知らないんだ」と彼は考えた。「家のなかにいる人間どもは……おれの身振り一つで、今、この瞬間、自分達の世界が変わってしまうかもしれないということを。ドアをノックする。すると、だれかが出てくる――女があくびをしながら、老人がスリッパーをひっかけて、子供がいらだっている両親にせきたてられて。おれの意志ひとつで、おれの肚ひとつで、奴らの未来はすっかり決定されてしまうのだ。顔がめちゃめちゃになる。とつぜん、殺人。盗み。火事」ざっとそんな具合、いとも簡単なものだ。

繰り返される決まりきった生活に嫌気がさした男は、赤の他人の殺害を決意します。
数字を組み合わせて辿り着いた家、そこの住人である青白い顔をした外国人の女性とその子供が標的に選ばれます。
男はいきなり事件を起こすのではなく、自らを画家と偽り、その家の一室を借りて通いつめます。
そうするうちに男は退屈な日常から離れた生活と、絵を描く楽しみを手に入れました。 男は当初の目的を果たすのでしょうか?どうなるのでしょうか?

とんだサイコ野郎だぜ。おっと口調が。
繰り返しが嫌になるのはわかるんですけど、だからって殺人思いつかなくても…。標的の選び方が数字の組み合わせなのが余計に。
身近な人たちを騙して別人として振舞ったり趣味に没頭したりするとこは憧れますよね。 手回しすごく面倒そうでやろうとも思いませんが。

終盤の男が巻き込まれた一件に驚き、読み終わったとき何を信じていいのか困惑しました。
でもその混乱がたまらなく良い…!

青いレンズ

盲目になってしまった女性が視力を取り戻すべく手術をうけます。 手術で青いレンズを嵌めるまでの期間、いつ手術をするか知らされずに、過剰に親切にされながら過ごしたせいか不安や不信が募って神経が参っています。
手術をし、青いレンズによって彼女は久しぶりに目が見えるようになります。レンズのために色は青のみの世界ですが、見えることが嬉しい彼女には些細なことでした。(数日後、色のついていないレンズに交換する手術あり)
物を見るのを楽しんでいた彼女は、食事を運んできた看護婦を見て驚きます。
看護婦の頭は、牛の頭をしていました。
看護婦一人だけではありません。病室に訪れる人はみな動物の頭をしていました。信頼している人たちさえも…。

ミノタウロスとかアヌビスとかかな (違う)
人間の頭だけが別物、って最近割とメジャー(?)で見慣れてますけど、慣れてなかったら絶対しんどいですね。慣れててもきついか。

彼女の見たものにその人の本性が反映されていたとしたら、最後に見たものにも納得がいきます。
神経過敏になったあげく怖い目に合って可哀想な人でした。

美少年

旅行でヴェニスに訪れ、満喫していた主人公。広場を通りがかったとき、デジャブともロマンスとも違う説明しがたいもの感じます。
広場には二つのオーケストラとカフェがあり、席について給士を探していると、その給士の中から美しい若者の姿が目に留まりました。
その瞬間、思わず涙がこぼれるほどの衝撃をうけた主人公は自分のことをゼウスと、彼をガニメデだと"知り"ました。
ガニメデの酒酌のために広場へ通う主人公の結末は。

ガニメデ ( ガニュメデス )はギリシャ神話に出てくる少年で、全知全能の神ゼウスが誘拐手元に置いておくほどの美人です。
自分のことゼウスとか思っちゃう主人公が怖いし、少年の叔父も金のため?の動きが怖い。

主人公が美少年へ理想抱いてて、「思ってたのと違う!」って憤慨するシーンがあるのですが、これって私達もよくやりますよね。
「アイドルは純粋だ」とか「あの人はこんな趣味を持っているに違いない」とか。
勝手に描いたイメージが壊れて傷つくより、ありのままの相手を受け入れられたらいいんですけど…うまくいきませんね。

皇女

自然豊か、国民は幸福、王族は秘術により不老…そんな架空の王国で革命が起き、共和国になります。
革命首謀者たちによる歴史の改ざんが行われていく中、書き手は本当はどのように革命が起きたのかを書き記します。

途中までおのれマスゴ…マスコミ。(厳密には違う)
って思いながら読んでたんですけど…妄想乙な国民や何もしない王族に、段々げんなりしたりいらいらしました。

他には革命後の実行者の行動が納得いかないです。
皇女を救うぞ!(革命) → 不老の秘術話せよ!(拷問)
お前らなにやってんの?
いや、秘術を公にさせたかったのは知ってるけど…お前ら何やってんの?
…つい口調が荒れました。

荒れ野

「ノー」という言葉が嫌いで、舌がもつれているのか話せない少年。
早春、両親に連れられ荒れ野に引っ越した彼は食料泥棒の話を聞きます。
食物部屋を襲う恐ろしい、けれどとても優しくて綺麗な顔をした泥棒…。そう聞いた彼は、泥棒に興味が沸き、盗みを働かなくて済むようにと食料を用意しますが、そのことが原因でお仕置きをうけます。
用意しておいた食料を見つけた泥棒を見た少年は、美しくて賢そうな彼らについていくことにします。

泥棒…一体何者なんだ?
相手は人間と思えないんですけど「髪の毛」って出てきて混乱しながら読み終わりました。

荒れ野は泥棒のことだったのかと間違えたりするところは子供っぽいのに、泥棒への観察眼とかは立派な少年でした。

仕置きは論外として、少年も悪いとはいえ扱いが雑すぎやしませんかね…不注意とはいえ痣が出来てましたし。少年視点なので本当はそんなひどい扱いしてなかったのかもしれませんけど。

あおがい

どうみてもわたしは鈍感な女ではない。それが苦労の種なのだ。他人の感情に無感覚になれたら、人生はがらりと変わったものになるのだが。無感覚でいられないために、このとおり敗残者になってしまったのだ。わたし自身の罪ではない。それというのも。愛する人たちを傷つけることに耐えられないからなのだ。

こう語り始めたのは将来の不安を抱える、四十歳に近い女性。自分は没我的、周りの人からは頼られたり利用されてきたという彼女は今までのことを語り始めますが…。

とんだサイコ野郎だぜ。おっと口調が。しかも女性でした。さっきも言ったような
彼女は本気で自分の何処が駄目だったのかわからないんだろうなあ。なんだか某掲示板で見かける自分の非を認めずひたすら他者を悪人に仕立て上げる人を見ているような気持ちになりました。


現状を変えようと行動を起こす人たちの話がつまってました。 あと某ゲーム風にいうとSAN値の低そうな人が多かったような…。

少し変わった・変わっていく人の話、少し長めな短編が読みたい方は是非。