本の虫もどきは働きたくない

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【力より】お金持ちになるためのバフェット入門【金がほしい】

こんばんは、tori1031です。

大金持ちの一人として名が挙がるウォーレン・バフェットさん。
DaiGoさんの本で彼が尊敬する人として出ていたので気になって調べたところ、入門編のような本を見つけたので読んでみることにしました。

お金持ちになるためのバフェット入門 / 三原淳雄

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(ここから敬称略)

バフェットの手法

バフェットは3人の賢者から影響を受け、良いところを組み合わせ、更新した投資法を用いている。

・グレアム「バリュー投資」 ・フィッシャー「グロース投資」 ・マンガーの助言

バリュー投資(割安株投資)

これまでの資産、利益、配当をよく調べる。 これらに比べて現在の株価が安いと判断した株(=割安株)に投資する 手法。

グロース投資(成長株投資)

会社の利益、純資産などをよく調べる。 類似事業の平均以上に成長すると判断した株(=成長株)に投資する手法。

マンガーの助言「優れた会社ならそれなりの対価でも買う」

買うときの心得

売ろうと思って株を買わない

長期保有が基本。今後伸びることを見据える 市場が高騰しすぎているときなら売っても良い。

日々の市場の動きに振り回されない

長期保有が基本。スルーする。

自分に理解できる業務や製品を扱っている会社の株のみ買う

普通、よく知らないものを買おうとしない。株も同じ。 普段店で手に取るものだとか、よく利用するサービスだとか、身近なものだと理解しやすい。 買う前によく調べて納得した上で買う。

少ない銘柄に絞る

分散投資は低リスクだが、吟味したうえで銘柄を絞ってドカンと買えば大きな利益が出る。 (よーく調べる分、銘柄を増やすのは難しいってのものあると思う) 少ない方が買った後の業績定期確認も楽。

ちゃんとコスト削減しているか

当たり前だけど大事。
「コスト削減に力を入れます」って宣言するのはおかしい。乱暴に言うと「呼吸を頑張ります」とは言わない。普通は。

安く買って高く売るのが鉄則

株価<会社の価値 なら利益が生まれる。よく見る。

狙い目は、

  • 相場の暴落
  • 低景気
  • その会社に悪いニュースが出た

上2つは全体的にがくっと下がったタイミング。ブラックマンデーとか、リーマンショックとか。
一番下は社長が逮捕されたとか、商品に不備が見つかったとか。

注意することは、「安くなったわーい」で安易に買わないこと。
いくら安くても立て直す力のない会社であれば、株を買っても無意味になる。

会社の情報を集める

インターネットで全て見られる。はず。

決算短信

各年度ごとの業績や財産の状況が記されている。
決算発表後に閲覧できるので、有価証券報告書より早く見ることが出来る情報になる。

有価証券報告書

決算短信より詳細な情報が載っている。
業績、財産の状況、事業内容、沿革、営業状況、設備投資状況、事故株式の取得状況・・・など。
本決算終了後3ヶ月以内に公開される。

年次報告書

業績や事業内容が載っている。日本には作成義務がないので投資対象が海外企業のときは調べる。 写真やグラフが載っていて他資料に比べて見やすいそうな。
脚注に注意。経営者が隠しておきたいことはここに書いてある。

+ 株主資本利益率(ROE)
+ 売上高営業利益率
+ オーナー収益

株主資本利益率=純利益/株主資本

株主資本(株主のお金)でどのくらい効率よく利益を出せているか。 株主資本はバランスシートの右下に載ってている。
5~10年は見るべき。安定して高いとよい。

売上高営業利益率=営業利益/売上高

本業で利益が出ているか、コストをおさえているか確認する。
業種によって理想の数値が変わるので注意。時代によっても変わるかも?

オーナー収益、の前に

キャッシュフロー(お金の流れ)=収入ー支出

損益計算書はどれだけ利益がでるか(売り上げー費用)がわかるが、在庫過多などでお金の流れが止まっていないかがわからない。
キャッシュフローの計算は、利益が出ているが手元に現金がない状態を見抜くのに役立つ。

財務キャッシュフローは融資、株式の発行などで変動する。
融資をうけたり、株式の発行で資金を得るとプラスになる。
借入金がある状態をよしとするか否かで変わる。

オーナー収益(=営業キャッシュフロー ー 設備投資額/年 ー 運転資金/年 )

発案者:バフェット RTAで稀に見かける発見者俺みたいだ
企業の収益力がわかる。 将来にわたってプラスになりそうかどうかを重視する。
計算が面倒なら、営業キャッシュフロー ー 投資キャッシュフローで近い値を求められる。
設備投資額などは推測になるため正確なオーナー収益を求めることは出来ないが、

「厳密に計算して間違うよりも、大まかにでも正しいほうがましです」

なるほど。
余談。これはケインズの言葉を引用してバフェットが回答したもの。
つまりここに書かれているのは引用の引用の引用・・・?

事業報告書

起業が自主的に作成する資料。てことはフォーマットばらばらなのかな。
事業内容、営業状況、決算書の要旨、会社概要などが写真やグラフつきで載っている。

決算公告

官報や日刊紙に掲載される法定公告。
バランスシートや損益計算書の要旨などが載っている。
基本、株主総会は6月に開催されることが多く、そのタイミングで掲載される。

経営者

誠実かつ有能か。横並びの慣例をスルーできているか。
インタビューやHPなどの発言から調べる。 とはいえ、発言はいくらでも綺麗事を並べてとりつくろえるので利益の使い方をよく見る。
成長鈍化後かつ利益が不十分なときにどう動くか。もっとも望ましいのは株主に預かっているお金を返却すること。返却手段は自社株購入や配当増加がある。

横並びの慣例=同業他社の真似

EPS

1株あたりの純利益のこと。純利益/発行株式数
この数値が大きいほど、株から得た資金を効率的に使う企業ということになる。安定して大きいのがベスト。変動しまくってるの は注意。
永久保有するのだから過去5~10年分はチェックするべき、とのこと。

1株あたりの純資産も見るとよい(純資産/発行株式数)
Qなんで?
A株の実際の価値がわかりやすいから

比較優位性

その会社にしかないもののこと。
ブランド性ともいう。こっちの方がわかりやすい 優秀でも、凡庸な製品しか取り扱っていない会社だと他社と常に価格競争を行うことになる。
比較優位性のある会社ならそういうことにならない。

フォーカス投資

銘柄を絞って投資する手法。よく言われている分散投資とは逆の手法。
分散投資は優秀だけど、悪い銘柄が含まれる分、損失が出て大きな利益を得にくい。
ならよーく調べて利益の出る投資だけ行えば・・・?

フォーカス投資を成功させるには、

1 安定した業績が長く続いている
2 経営者が誠実
3 銘柄を絞る(多くて20)
4 絞った中で優劣を決め、より投資する
5 株価の一時的な変化に取り乱さない
6 絶対に長期保有(少なくても5年)

ポートフォリオをどう組み替えるか

組み替える理由

  • より優れた銘柄を見つけた(交換)
  • 企業の方針が変わる等、保有したときの決め手から変わってしまった(売却)
  • 保有した自分の判断が間違いだったと気付いた(売却)

当てはまらないのなら組み替える必要は(基本)ない。

会社のHPから「変化」を読みとる。

製品紹介や事業紹介からどの製品に力を入れているのか、売れている製品以外に何があるか知ることが出来る。
パンフレットや製品カタログもいいかも。と素人は思いました、まる。

独自の投資哲学(考え方)を持つには

投資哲学を築くための一番わかりやすい方法は、あなたの投資に関する信条を紙に書き出してみることです。そして、ことあるたびに、それを読み返してみるのです。

芯を持っていないとブレッブレの不安定な投資になる。こういう目的で投資する、ここだけは譲れない、など。紙に書いておく。
とはいえやっぱそれだけじゃ不十分。
バフェット、グレアム、フィッシャー、etc…。
有名な投資家の考えに触れ、自分でも考えてみることで投資哲学が洗練されていく。

バフェットさんの投資手法・投資哲学についてちょっぴりだけど学べました。
株って買う前も買った後も色々調べることがあるんですね。大変だあ…。