こんばんは、tori1031です。 本を沢山読みたいのにヨメナイ...と思っていたのでこの本を読んでみました。
今回はこちらの本です。
遅読家のための読書術 / 印南敦史
著者さんは『遅読家』という言葉を作って自称するほど読むのが遅い人だったそうです。
もともと1ページあたり5分かかることもあったほど !
そんな方が今や沢山読んで書評を書いているというのは驚きです…。
是非学んでいきたいです。
この本が他の読書本と違うところ
この本に価値があるのだとすれば、「本を読むのが苦手だった人間が、それを克服した方法を書いている」という点だと思います。
「読書本」というのは往々にして読書の得意な人が書いたものが多い。
雑感:
言われてみれば確かに…。
あと勉強の出来る人が書いている「効率よく読書する本」が多い気がする。サンプル少ないけど。
どうやって読みきるスピードを上げるか
SNSやスマホの登場で、ニュース等をたくさん読むようになった人が増えている。 とんでもなく大量なそれをどうさばくかと言うと、ざっくり流し読みすることで追っていっている。
一方、本の方は読み方が昔から変わっていない。
最初から最後までしっかり読もうとしている。
だから1冊読むのに時間がかかって、どんどん積読本が増えていく。
読み方に違いが生じて、その間で板挟みになり「本があまり読めない」と嘆く。
→本の読み方を変えれば良い。
雑感:
本以外は流し読みしてるんだから、本もそうしていいじゃないか!
…ってことであってる、よね?
全部読む必要はない
必死になって始めから終わりまで全部目通すけど…
他の本と重複する部分は出てくるし、(たいてい)全てを覚えられないのだから、全部が全部読まなくてもよい。
結局のところ、「すべてを頭に叩き込むことを前提とした読書」ほどムダなものはないのです。
大切なのは1冊の本から価値ある文を見つけ出すこと。
ここからもわかるとおり、読書の本当の価値は、書かれている「100%を写し取る」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。
雑感:
この後続く文章を読みながら思い返してみると、確かに端から端まで読み込むけれど、全てを覚えているわけではないことに気づけた。
読むべき本を読む
当面活用する予定のない分野の本、難しくて途中で挫折しちゃうような本、自分の知っている内容しかないような本…
「今の自分」に不要な、読まなくて良い本は読まない。
早く読める本をたくさん読んで、読破本を増やしていくことで「自分って本読めるんだ…!」と自信をつけていく。
ずっとそういう早く読める本を読んでいると息切れするので、たまにはじっくり読むような本も読む。
(じっくり:小説などストーリーがあるもの)
まとめ
本を読むのが遅いと感じている人は、「熟読しなければいけない…」という思い込みを捨てる。
全部覚えなきゃ、全部読まなきゃ…って思うのでなく、
グッと来る1行に出会うために本を手にとったのだ、全てを読む必要はないと考えればよい。
折角出会えた1行は書き出して、それに対する感想を書く。
そうするうちに1行レビューがどんどん溜まっていく。
それを見て、「お。結構読んだな」と実感したり、「この本が面白かったんだよな…」と見返したりする。
とにかく全部読もうとしないで、ざっと読む。興味あるとこだけ熟読する。
☆
流し読みテクニックの詳細は……キレイにまとまってるこの本読んでください。
本棚に本を増やしすぎないよう定期的にどんな確認を行うか、ってテクニックも載っているんですけれど、それも良かったです。
本を読まなくても生きていける。けれど、ないよりあるほうが楽しいです。
素敵な1行に出会うために、たくさん読んでいきたいと思いました。
本が好き、だけどあまり読めないことに悩んでいる人におすすめ出来る本だと思いました。