本の虫もどきは働きたくない

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文房具56話 / 串田 孫一【文房具好き、タイトルホイホイ】

こんにちは、tori1031です。

文房具好きなら、タイトルで釣られそうなこの本を読みました。

私は知らずに本を借りたのですが、
著者は詩や随筆を書いていたり、絵を描いていたり、ラジオ番組のパーソナリティをやっていたりとすごい方でした。

文房具56話 / 串田 孫一

文房具56話 (ちくま文庫)

文房具56話 (ちくま文庫)

鉛筆、消しゴム、万年筆…などといった文房具から一つずつ取り上げて、それについて著者がどう使ってきたか、どう思っているかなどが56話書かれています。
著者がいうように、これは文房具じゃないなというようなものも混じってはいますが、概ねタイトルどおりの本です。

お気に入り

数ある中で、一番お気に入りは「万年筆」です。

自分は物書きだから、と書いてあったけど
何本もの万年筆をイリジウムがなくなるまで使い込んだってエピソードに憧れました。

万年筆って長い間使えるのが魅力の一つなんですが、それを使えなくなるまで使うってなんだかいいなって。
日記とメモ書きくらいにしか使っていないうちの子も、そこまで使ってみたいなあ。極細はイリジウム少ないしワンチャン…
とか思いつつ、もう一本欲しい気持ちも。
まだだ、まだ散財まっしぐらの万年筆沼には落ちておらんよ…!

もひとつ。
「セロハンテープ」で包装紙が使えなくなるからやめてほしいっていうの禿同うんうん頷きながら読んでました。
包装紙とかいらんって言う人のほうが多いんでしょうけど、私はときどきブックカバーにするのでとっておきたいんです。

感想

小並感って思われそうではありますが、
戦争で文房具の選択肢も、文房具自体もないことがあったと書いてあったのを読んで
万年筆とかノートとか沢山ある中から、好きなものを選んで使える環境ってありがたいことなんだなと認識させられました。

2001年に出版された本なので、ボールペンの書き味が著しく上がったり、こすって消せたりする現在の文房具事情とは異なります。
それでも、文房具好きな方には「昔の本だし読まなくていっか」と離れず、是非読んでみてほしいです。
「文房具っていいよな」って気持ちに改めてなれるので。

余談ですが、記事を作成し終えた際、他の方の感想を読んでみたら、
印象に残った話に「消しゴム」を挙げる方が多かったです。
けれど、人によって着眼点が違っていて面白かったです。